サービス付き高齢者向け住宅、通称「サ高住」は、シニア世代が安心して暮らせる環境を提供するための住宅です。
自立した生活をしたい!
でも、困ったときのサポートも欲しい
高齢者のそんなニーズに応えるための選択肢として、サ高住は注目されています。
- サ高住の概要をわかりやすく解説
- サ高住はどんな人が対象か
- サ高住のサービス内容
- サ高住を利用する際の注意点
- サ高住と他の施設との違い
本記事ではサ高住とは何か、特徴や対象となる人についてわかりやすく解説します。
サ高住とは?どんな人が利用できるか、概要をわかりやすく解説
サ高住は、高齢者が安心して暮らせる環境を提供する住宅施設です。
サ高住の概要や利用対象者について詳しく説明します。
サ高住とは
サ高住とは「サービス付き高齢者向け住宅」の略称。
見守りと生活相談サービスが受けられ、自立と安心が叶う高齢者専用の賃貸住宅です。
- バリアフリー設計の居住空間
- 必要に応じて生活支援サービスが提供
- 高齢者向けの住宅施設
サ高住は居住者が自立した生活を送りながらも、困った時にサポートが受けられる環境が整っています。
一般型と介護型の2タイプある
一般型サ高住の特徴
- 自立した生活ができる高齢者が対象
- 介護サービスは必要に応じて外部から提供される
- プライバシーを重視した住居で自由度が高く、生活の自立が促進される
- 介護サービスはオプション
- 居住者が自分のペースで生活を続けられる環境が整う
介護型サ高住の特徴
- 介護が必要な高齢者が対象
- 常に介護スタッフが常駐している環境が提供される
- 日常的な介護や医療サポートが充実しており、安心して生活を送れる
- 食事や入浴などの介助が必要な方でも安心できる手厚いサポート体制
介護型サ高住は「特定施設入居者生活介護」の指定を受けているため、介護付きの有料老人ホームと同じレベルの介護サービスが受けられます。
ただし、数は少なく全体の約8%。「一般型」のサ高住が圧倒的に多いのが現状です。
※国交省の調査報告参照
利用対象となる高齢者の条件
- 原則は60歳以上の高齢者
- 自立した生活ができることが前提
- 軽度の介護が必要な方も利用可能
実際の入居者は、
- 年齢:全体の約9割が75歳以上の高齢者
- 要介護度:全体の約4割が要介護1・2
※国交省の調査報告参照
介護をどれくらい必要とするかで一般型と介護型のどちらを利用するかを決めます。
一般型の場合、必要に応じて外部の介護サービス(デイサービス・訪問介護・訪問看護など)を併用することが求められます。
サ高住と他の高齢者向け施設との違い
サ高住は…
より自由度が高く自立した生活が可能
特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームと異なり、サ高住は原則は介護が不要な高齢者を主な対象としている点が特徴です。
必要に応じて外部の介護サービスを利用できる
自分の生活スタイルに合わせた介護を選択できます。
サ高住の特徴とサービス内容
サ高住には、高齢者が安心して生活できるための様々な特徴とサービスが備わっています。
居住空間の特徴
床面積は原則25㎡以上でバリアフリーの居住空間が提供される
- バリアフリー設計
- 居住スペース:プライバシーが確保
- 共用スペース:食堂やリビングなど
サ高住の居住空間は、高齢者が安全に生活できるよう工夫されています。
居住スペースは個別のプライバシーが確保された設計で、家庭的な雰囲気の中で安心して暮らせる空間です。
多くのサ高住では共用スペースとして食堂やリビングが用意されており、入居者同士の交流も促進されています。
ご夫婦で入居したい場合などは、同居人の条件をクリアできれば2人で入所できる施設もあります。
- 配偶者
- 60歳以上の親族
- 要介護/要支援認定を受けている親族
- 知事の許可がある人 など
提供される生活支援サービス
必ず受けられるサービスは見守りと生活相談。
食事が提供される施設は9割以上
※国交省の調査報告参照
日々の生活に関するサービス
- 見守り
- 食事の提供
- 清掃
- 洗濯
- 買い物の代行
- 病院の付き添い など
緊急時の対応サービス
- 体調不良時などにスタッフが対応できる体制
- 安否確認 など
サ高住では、施設によりさまざまな日常生活をサポートするための生活支援サービスが提供されます。
また、緊急時にはスタッフが対応できる体制が整っている施設が多く、突然の体調不良などにも迅速に対応することが可能です。
日常生活も、もしもの時も、両方に安心があるね!
介護サービスの利用方法
一般型の場合
必要に応じて外部の介護サービスを利用できる
- 訪問介護
- デイサービス など
介護型の場合
施設内の介護サービスを利用できる
- リハビリ など
サ高住(一般型)では必要に応じて外部の介護サービスを利用でき、入居者が自分の介護レベルに応じたサービスを選択できるというメリットとなっています。
生活スタイルに合わせて柔軟に対応できるね
サ高住の費用と料金体系
月額費用の全国平均は10.7万円ほど
※国交省の調査報告参照
- 入居一時金
- 月額費用
- 家賃
- 管理費
- サービス費
サ高住の費用は、居住スペースの広さや立地、提供されるサービスの内容によって異なります。
また、介護サービスを利用する場合は、別途費用がかかる場合があります。
事前に確認しておこう!
サ高住とはどんな人に向いている?利用する際の注意点
サ高住がどんな人に向いているのか、また、利用する際の注意点についてわかりやすく解説します。
自立度が高い高齢者に向いている
サ高住は自立度が高く、自分のペースで生活したい人に向いている
- バリアフリー設計や緊急時のサポートで、日常生活を安心して送れる
- 自分のペースで生活でき、プライバシーを重視する方にぴったり
- 必要なときにだけ外部の介護サービスを利用できる柔軟性がある
サ高住は、基本的に自立して生活ができる高齢者に向いています。
軽度の介護が必要な高齢者に向いている
外部の介護サービスとの併用で、生活スタイルを守りつつ安心して暮らせる
- 日常生活のサポートをしてくれるサービスあり
- デイサービスや訪問介護などの介護サービス併用が可能
軽度の介護が必要な高齢者にとっても、自分の生活スタイルを維持しながら、安心かつ無理なく生活を続けることが可能です。
利用を検討する際の注意点
- 提供されるサービス内容や料金体系を十分に確認する
- 居住環境や立地条件も考慮に入れて選択する
- 介護が必要な場合は、どの程度のサービスが提供されるか事前に確認しておく
サ高住を利用する際には、上記の注意点に気をつけましょう。
事前に確認しておくことで、入居後のトラブルを防げます。
サ高住を選ぶ際には、いくつかのチェックポイントがあります。
- 施設の設備や居住空間が自身のニーズに合っているか
- 提供されるサービスが自分の希望に沿っているか
- 施設の立地や周辺環境、交通の便
「自立した生活の場」だからこそ、ミスマッチを防ぐことが大切です。
サ高住への入居手続きはどうすればいい?
民間の施設であるサ高住の入居手続きは比較的シンプルですが、事前に必要な書類や条件を確認しておくことが重要です。
【FAQ】サ高住に関するよくある質問
サ高住についてのよくある質問をまとめました。
- サ高住の読み方は?
-
「サ高住」は「サービス付き高齢者向け住宅」の略称で、「さこうじゅう」と読みます。
- サ高住での介護サービスはどの程度受けられる?
-
サ高住では基本的に自立した生活を送ることが前提ですが、必要に応じて外部の介護サービスを利用できます。
- サ高住の費用はどのくらいかかる?
-
月額料金の全国平均は10.7万円です。サ高住の費用は、施設の立地や規模、提供されるサービスの内容によって異なります。基本的な費用として、入居一時金と月額費用(家賃、管理費、サービス費)が必要です。
- サ高住と他の介護施設の違いは?
-
サ高住は、特養や介護医療院などの他の介護施設と比べて自立した生活を送りやすい点が特徴です。基本的に介護が不要な高齢者が主な対象で、必要な場合には外部の介護サービスを利用できます。
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