介護でオムツ交換をしたくない！負担を減らすための具体策

介護において、オムツ交換は避けたいと感じる人が多いケアの一つです。

この記事では、オムツ交換に対する抵抗感や負担を軽減するための具体的な方法と、サポートを受けられるサービスについて紹介します。

介護でオムツ交換をしたくない理由とは？

一言で「オムツ交換をしたくない」と言っても、介護者によって理由はそれぞれ。

「なぜ」の理由によって対処方法も変わります。

衛生面での不安があるから

オムツ交換には排泄物の処理が伴い、衛生面での不安を感じる人が多いです。

感染症に対する不安は、介護者にとって大きな心理的負担となります。

定期的な手洗いや消毒が推奨されていますが、実際の介護現場ではこれらを徹底するのが難しい場合もありますよね。

心理的な抵抗感が強いから

オムツ交換は、心理的な抵抗感を感じることが多い作業です。

特に親や配偶者の排泄物に触れることに抵抗がある人が数多くいます。

排泄物に関わる作業は「介護者自身のメンタルにも大きな影響を与える」ことを知っておきましょう。

体力的な負担が大きいから

高齢者の体を支えながらオムツ交換を行うことは、かなりの体力を要します。

• 介護をしている人自身も高齢
• 介護される人の体重が重い

こんな場合は、オムツ交換の際に腰や肩に大きな負担がかかってしまいますよね。

このような負担が続くと、介護者自身が身体を痛めてしまうリスクが高まります。

臭いや汚れに対する苦手意識があるから

排泄物の臭いや汚れに対する抵抗感は、多くの介護者に共通する問題です。

長時間排泄物が放置された状態になると臭いが強くなり、換気や清掃にも時間がかかります。

また、オムツを交換するたびにその臭いを経験することが精神的に大きな負担となることも。

【具体策①方法】介護におけるオムツ交換の負担を軽減する方法

オムツ交換の負担を軽減するためには、プロのサポートを活用したり、介護用具を工夫することが重要です。

ケアマネージャーに相談して負担軽減のプランを立てる

ケアマネはケアやサービス調整の専門家！

ケアマネージャーは、被介護者の状態や介護者の負担を考慮し、適切なケアやサービスを調整してくれる専門家。

デイサービスや訪問介護など、負担を軽減するための選択肢を提案してくれます。

オムツの使用頻度を減らすためにトイレのパターンを探る

介護される側の自立のサポートにも◎

オムツの使用頻度を減らすためには、被介護者のトイレに行くタイミングや排泄パターンを把握することが有効です。

日々の生活の中で排泄の時間帯や回数を記録し、トイレに行く最適なタイミングを見つけることで、オムツ交換の回数を減らすことができます。

トイレ誘導のタイミングを工夫することで、被介護者の排泄自立をサポートすることにもつながります。

トイレリハビリを導入する

トイレに伴う動作の自立をリハビリで目指す

「トイレで排泄する」を動作で分けると大きくはこんな感じです。

• トイレへの移動とドアの開け閉め：移動
• トイレへ座る・トイレから立ち上がる：立ち上がり
• ズボンや下着の着脱：立位保持と着脱
• トイレ動作

どこが苦手なのか、どこなら自分でできそうかを整理し、できそうなところからリハビリにトライするのも有効です。

オムツの使用頻度を減らすことができ、介護者にとっても負担が軽くなります。

リハビリを進めるには、リハビリ専門の職員や理学療法士に相談してみましょう。

訪問看護サービスを検討する

医療ケアとオムツ交換の両方を任せられる！

訪問看護サービスは、看護師が自宅に訪問して医療ケアを提供するサービス。

排泄ケアも訪問看護の一環として行われるため、オムツ交換の負担を軽減できます。

訪問看護師は医療の知識を持っているため、より高度なケアを提供できる点が強みです。

訪問看護を利用したい場合はケアマネージャーさんに相談してみましょう。

【具体策②アイテム】介護でオムツ交換を避けるための便利な介護用品とは？

便利な介護用品を活用することで、オムツ交換の頻度や負担を減らすことができます。

介護用の使い捨て手袋や防臭スプレーを活用する

衛生的な作業環境を保つために、介護用の使い捨て手袋や防臭スプレーを活用することもおすすめです。

オムツ交換時の臭いや汚れに対する抵抗感が軽減されるほか、感染症のリスクも下げることができます。

手袋は毎回交換することで、衛生面を強化することができますね。

自動排泄処理装置を使用する

自動排泄処理装置という機器をご存知でしょうか？

自動排泄汁装置は、介護される人の排泄を自動で処理し、介護者が直接排泄物に触れる必要をなくします。

臭いを抑える機能も搭載された機種もあり、臭いに対する負担も軽減されるというメリットもあります。

吸収力の高い最新型の介護オムツ

吸収力の高い最新型のオムツは、従来のオムツに比べて使用頻度を減らすことができるため、オムツ交換の回数が少なくなります。

介護される人にとっても快適な使用感が得られるため、介護者と被介護者の両方にとってメリットがあります。

排泄モニタリングセンサー

排泄モニタリングセンサーを使用することで、被介護者の排泄タイミングを把握し、適切なタイミングでオムツ交換を行えます。

オムツの使用を最適化し、不要な交換を避けることが可能に。

防臭加工付きの介護エプロンや防護服

防臭加工が施された介護エプロンや防護服は、排泄物の臭いを軽減して介護者の精神的な負担を減らすことができるアイテムです。

洗濯が簡単で使い捨てのものも多いため、衛生面での安心感も向上します。

介護でオムツ交換の負担を減らすための支援サービス

介護者がオムツ交換の負担を軽減するためには、支援サービスの活用も有効です。

訪問介護サービスを利用する

訪問介護サービスを利用することで、オムツ交換を含む排泄ケアを介護スタッフに任せられます。

介護者は他のケアに専念したり、休息を取ることが可能に。

プロによるケアは被介護者の安全性や快適さも確保できます。

デイサービスでの排泄ケアを依頼する

デイサービスを利用することで、日中の排泄ケアを施設のスタッフに任せることができます。

デイサービスでは、専門的なスタッフが被介護者の排泄をサポートしてくれるため、安心して預けることができます。

施設でのケアにより、介護者自身のリフレッシュタイムを持つことができます。

レスパイトケアで一時的な休息を取る

レスパイトケアは、介護者が一時的に介護を休むことができるサービスです。

施設に被介護者を預け、数日間の休息を取ることができます。

オムツ交換や排泄ケアを全て施設に任せることで、介護者は心身ともにリフレッシュできます。

介護保険のサービスを活用する

介護保険を活用することで、費用負担を軽減しながら訪問介護やデイサービスを利用することができます。

ケアマネージャーと相談しながら、最適なサービスを選ぶことで、オムツ交換の負担を減らすことができます。