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介護の要、キーパーソンとは?役割と選び方・トラブル例を解説

役割・決め方・トラブル例

介護を行う上で、重要な役割を果たす「キーパーソン」についてご存知でしょうか?

キーパーソンとは、介護される方の意思を尊重しつつ家族全体のサポートを行う存在です。

本記事ではキーパーソンの具体的な役割や選び方、よくあるトラブルについて解説します。

介護におけるキーパーソンの重要性を理解し、適切な選び方を学びましょう。

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キーパーソンとは?介護における5つの役割

介護のキーパーソンの5つの役割
キーパーソンの定義

キーパーソンとは介護される人の意思を尊重し、その意思をもとに介護方針を決定する責任を持つ人物のこと。

介護においてキーパーソンとは、介護される人・家族・介護サービスの架け橋となる中心的な存在です。

キーパーソンの役割を理解することで介護の進行がスムーズになり、家族全体の負担も軽減されます。

役割① 介護される人の意思の確認と精神的なサポート

キーパーソンと介護される人とのコミュニケーションの密度が、質の高い介護に繋がります

キーパーソンの最も重要な役割の一つは介護される人の意思を確認し、その意思に基づいて介護を進めることです。

介護される人の精神的なサポート・心のケアをすることも求められます。

役割② 家族間の意見調整とサポート

介護の場面では、家族の中で意見が分かれることもあります

キーパーソンは調整役として、家族間の意見をまとめる役割を果たします。

時には、家族全員が納得できるように調整を行うことも重要です。

役割③ 介護方針の決定

キーパーソンが率先して意見をまとめることで、スムーズな介護が可能になります

介護の方針を決定する際、キーパーソンが中心となって話し合いを進めます。

介護される人の意思や家族の意見を考慮しつつ、介護方針を決定していくことが求められます。

役割④ 介護サービスとの連携や事務手続き

キーパーソンが中心に進めるからこそ、事務手続きの管理トラブルが防ぎやすくなります

介護サービスを利用する際の連携や、各種事務手続きを行うのもキーパーソンの役割です。

介護保険の申請やケアプランの確認など複数の手続きが同時進行になる場合がありますが、管理がキーパーソンに求められます。

役割⑤ 緊急時の対応

とっさのトラブルの窓口がキーパーソンと決まっているからこそ、迅速な対応が可能となります

介護中に緊急事態が発生した際、迅速に対応することもキーパーソンの役割です。

  • 急な体調不良
  • 転倒事故 など

必要に応じて医療機関や介護サービスとの連絡・連携が求められます。

介護におけるキーパーソンの選び方とポイント

介護におけるキーパーソンの選び方とポイント

キーパーソンの選び方は、介護がスムーズに進むための重要なポイントです。

適任者を選ぶことで介護の負担を分散し、家族全体で支え合う体制を整えることができます。

家族内の適任者を選ぶ

キーパーソンは、原則は家族内で最も適任な人物を選ぶケースが多いです。

  • 介護される人との信頼関係が深い人
  • 責任感が強い人
  • 家族全体をまとめる能力がある人

信頼できる人物がキーパーソンになることで、介護が円滑に進みます。

スマイルアドバイス

キーパーソンは家族以外でも大丈夫。

「昔はこうだった」「家族がなるべき」にとらわれて、負担が重くなりすぎると誰も幸せになれません。

ご家族の状況に合わせて、みんなが納得できる「最も適任な人」を選びましょう。

負担を考慮した選び方をする

キーパーソンの役割は幅広いため、選ばれる人にとって大きな負担となる可能性があります。

そのため、キーパーソンに選ばれる人物が過度な負担を感じないように配慮することが重要です。

家族全体でサポートし、役割分担を行うことも検討しましょう。

専門家のアドバイスを取り入れる

キーパーソンを選ぶのに困った場合は、ケアマネージャー介護福祉士などの専門家のアドバイスを受けることも有効です。

専門家は、家族全体の状況や介護される人のニーズに基づき、適切なキーパーソンの選び方を提案してくれます。

介護の現場で起こり得るキーパーソンとのトラブル例

介護現場のキーパーソンのトラブル例

介護の現場では、キーパーソンに関するトラブルが発生することがあります。

事前に知っておくと、対策を考えやすく安心です。

家族間の意見対立

キーパーソンが介護方針を決定する際、家族間で意見が対立することがあります。

  • 介護の方法
  • 費用の負担
  • 役割分担
  • 介護用品の準備について など

家族間の関係が悪化する可能性もあるため、慎重な対応が求められます。

キーパーソンの負担過多

キーパーソンに選ばれた人物が過度な負担を感じ、ストレスを抱えることがあります。

特に介護の進行が難航する場合や、家族からのサポートが不足している場合に、この問題が起こりやすいので要注意。

キーパーソンの負担軽減のため、家族全体で協力することが重要です。

サービス提供者とのコミュニケーション不足

キーパーソンが介護サービス提供者と十分なコミュニケーションを取れない場合、介護の質が低下することがあります。

  • サービス内容の確認
  • 問題が発生した際の対応

気になることはトラブルになる前に確認や相談をしましょう。

細やかな連携が全員の負担を軽くしてくれます。

緊急時の対応が適切でない場合

緊急事態においてキーパーソンが迅速に対応できない場合、介護される人の健康に深刻な影響を与える可能性があります。

緊急時の対応マニュアルを事前に用意し、必要な連絡先を把握しておくことが大切です。

実体験レポ

筆者が過去に働いていた療養型の病院で起こった出来事。

キーパーソンが明確でなく、急変時の対応について家族間で意見が割れ、方針がなかなか決まらないということがありました。

家族間の折り合いがよくないなど意見をまとめるのが難しい場合は、ケアマネさんなど介護の専門家など第三者に入ってもらい意見をまとめていくこともおすすめです。

【まとめ】介護の要であるキーパーソンとは?

キーパーソンは介護の現場で非常に重要な役割を果たす存在です。

適切なキーパーソンを選び、その役割を理解することで、介護がスムーズに進みます。

大切なのは、キーパーソンだけに過度な負担をかけることなく、家族全体で協力し合うこと。

介護の成功はキーパーソンだけでなく、家族全体の支え合いによって達成されるものです。

この記事を参考に、キーパーソンの選び方や役割を再確認し、みんなが笑顔でいられる介護の環境をつくりましょう。

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この記事を書いた人

地域密着型デイサービスを運営している株式会社OTOKAの「かいごスマイルフォーラム編集部」です。介護に関する複雑な情報や体験談(一次情報)をわかりやすい形でお届けします。

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