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【認知症と食事】家族が知っておくべき注意点と対処法

認知症の方の食事には、ちょっとした工夫が必要です。

食事の時間を忘れてしまったり、あまり食べたがらなかったりすることも。

飲み込みづらくなって、むせてしまうこともあるので要注意なんです。

でも、家族がちょっとサポートしてあげるだけで、食事の時間を楽しく安心して過ごせるようになります。

この記事では、

  • 認知症の方の食事で気をつけるべきポイント
  • 食べやすくする工夫
  • 認知症の進行をゆるやかにする食事のコツなど

を詳しく紹介します!

家族ができることを知って、無理なくサポートしていこうね

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認知症の人の食事に関する主な注意点と対処法

認知症の方が食事を安全・快適に楽しめるようにするために、注意すべきことと対策について解説します。

食事を忘れることがあるため、時間を決めて促す

認知症が進行すると、食事をとること自体を忘れてしまうことがあります。

気づかないうちに栄養不足になったり、体調を崩すリスクがあることを知っておきましょう。

 対策

毎日決まった時間に食事をする習慣を作り、「ご飯の時間だよ」と優しく声をかけることが大切。

時計やカレンダーを活用して、視覚的に伝えるのも効果的です。

また、食事の準備を一緒にすることで、食べる意識を持たせることもできます。

食べ物の好みが変わることがあるため、柔軟に対応する

認知症の方は、味覚や嗜好が変化することがあります。

以前は好きだったものを急に嫌がったり、逆に苦手だったものを好んだりすることも。

 対策

無理に以前の食事習慣にこだわらず、食べられるものを優先しましょう。

食材の調理方法を変えたり、味付けを工夫したりすることで、新しい好みに合わせた食事ができます。

飲み込む力が弱くなることがあるため、食材の形状を工夫する

認知症が進行すると、飲み込む力(嚥下機能)が低下し、誤嚥のリスクが高まります。

食べ物が気管に入ると、窒息や肺炎の原因になることも。

 対策

食材をやわらかく煮込んだり、とろみをつけたりすると飲み込みやすくなります。

一口サイズに切ったり、ペースト状にすることでぐっと食べやすく。

市販の介護食を活用するのもありですね。

食事中に注意が散りやすいため、静かな環境を整える

認知症の方は周囲の音や動きに気を取られやすく、食事に集中できないことがあります。

食事の際はできるだけ落ち着いた環境を整えることが大切です。

 対策

テレビやラジオの音を消し、食卓の上を整理して、必要な食器だけを置くとよいでしょう。

背景とコントラストのある色の食器を使うと食べ物が見えやすくなり、食事がスムーズになります。

水分補給を忘れがちなため、こまめに促す

高齢になると喉の渇きを感じにくくなるため、気づかないうちに脱水状態になることがあります。

認知症の方は特に水分補給を忘れやすいため、こまめに水分を摂るよう促すことが大切です。

 対策

お茶や水を頻繁に勧めるのはもちろん、スープやゼリーなどの水分を含む食品を積極的に取り入れるのもおすすめ。

食事の時間以外にも、水分補給を意識しましょう。

認知症の人の食事を工夫する5つのポイント

食事の内容や提供の仕方を工夫することで、認知症の方がよりスムーズに食事を楽しめるようになります。

①噛みやすく飲み込みやすい食事を用意する

スープやとろみを上手に活用!

認知症の方は、硬いものやパサパサしたものを食べにくく感じることがあります。

誤嚥を防ぐためにも、食材をやわらかく調理することが大切です。

豆腐や卵料理、煮込み料理など、やさしい食感のものを取り入れると食べやすくなります。

スープやとろみをつけることで、飲み込みやすくするのおすすめ!

②食べる意欲を引き出すために見た目や香りを工夫する

赤や緑のお野菜は見た目が華やかになる!

認知症の方は、食事への関心が薄れたり、食べる意欲が低下したりすることがあります。

そんなときは、料理の彩りや香りを工夫してみましょう。

赤や緑の野菜を使ったり、温かい料理の香りを感じられるようにしたりすると、食べる楽しみを感じやすくなります。

本人が好んで食べていた料理を再現するのも効果的!

③一口サイズにすることで食べやすくする

おにぎりやサンドイッチは食べやすくておすすめ!

大きな食べ物は噛みにくかったり、飲み込みにくかったりしますよね。

一口サイズにカットして提供すると、食べやすくておすすめです。

おにぎりやサンドイッチのように手で持って食べられる形にすると、自分で食べる意欲を引き出せます。

フォークやスプーンで食べやすい形状にするのもおすすめです。

④好きな食べ物を取り入れて食欲を維持する

好きな食べ物って食欲が自然と湧くよね!

認知症の方は、食事への関心が薄れがちです。

そんなときは、本人が好きな食べ物を取り入れて、食欲を刺激してみましょう。

「最近食べたがらないな」と感じたら、過去に好んで食べていたものを思い出してみて。

ただし、栄養バランスを考えながら、できるだけ健康的な食事を心がけてみてくださいね。

⑤スプーンやフォークの持ちやすさを工夫する

食べることがおっくうにならないよう工夫!

認知症の進行により、手の力が弱くなったり、細かい動作が難しくなったりすることがあります。

持ちやすい食器を選ぶことも大切。

太めのグリップがついたスプーンやフォークを用意すると、しっかり握ることができて食事がしやすくなります。

滑りにくいお皿や、深さのある食器を使うのもいいですね。

認知症の進行を遅らせるための食事の工夫

食事の内容を工夫することで、認知症の進行をゆるやかにできる可能性があります。

地中海式食事法を取り入れる

地中海式食事法は、魚やオリーブオイル、野菜、ナッツを多くとる食事法のこと。

認知症の予防に良いとされています。

赤身の肉や加工食品を控え、健康的な食材を中心にした食生活を意識すると良いでしょう。

シンプルな味付けでも美味しく食べられるのが特徴です。

オリーブオイルはドレッシングでも使えるね!

青魚やナッツ類など脳に良い食材を積極的に摂る

青魚に含まれるDHAやEPA、ナッツ類のビタミンEは、脳の健康を保つのに役立つ栄養素。

焼き魚やナッツを手軽に食事に取り入れることで、バランスの良い栄養がとれます。

特に、サバ・イワシ・クルミ・アーモンドなどがおすすめ!

お魚上手に活用したい!

バランスの良い食事を心がける

特定の栄養素だけを摂るのではなく、バランスの良い食事を心がけることが大切です。

野菜、たんぱく質、炭水化物をほどよく取り入れていきましょう。

一汁三菜のような和食スタイルの食事は、栄養バランスを無理なく整えていけます!

お味噌汁、ほっとするよねぇ

抗酸化作用のある食品(緑黄色野菜、果物)を取り入れる

抗酸化作用のある食品は、脳の老化を防ぐ働きがあるといわれています。

特にビタミンCやビタミンE、ポリフェノールを含む食材が効果的。

トマトやほうれん草、ブルーベリー、オレンジなどを積極的に取り入れると良いでしょう。

毎日の食事に少しずつ加えて、無理なく続けることがポイントです。

果物はお菓子の代わりにも活用したい!

加工食品や糖分の過剰摂取を控える

加工食品や糖分のとりすぎは、認知症のリスクを高める可能性があります。

特に清涼飲料水やお菓子などに含まれる糖分は、血糖値の急上昇を引き起こし、脳に負担がかかりやすいんですよね…

できるだけ手作りの食事を心がけ、自然な甘さの果物などを活用してみましょう。

お砂糖のとりすぎは脳に負担が強いんだね

家族が知っておきたい、認知症の人の食事介助の注意点

認知症の方の食事を介助する際は、無理なく楽しく食べてもらうことを意識しましょう。

無理に食べさせず、本人のペースを尊重する

食事を無理にすすめるとストレスになり、食事自体を嫌がることがあります。

「焦らず、ゆっくりで大丈夫だよ」と声かけをしながら、本人のペースを大切にしましょう。

少量ずつ食べられるように工夫することも大切です。

時間にゆとりを持って食事したいね

誤嚥を防ぐために姿勢を整える

食事中の姿勢が悪いと、誤嚥のリスクが高まります。

食べるときはできるだけ背筋を伸ばし、前かがみにならないように注意しましょう。

椅子に座る場合は、足がしっかり床につくように調整すると安定します。

また、飲み込みやすい食材を選ぶことも大切です。

飲み込むって、体全体の姿勢が大事なんだねぇ

「食べる楽しみ」を大切にする声かけをする

「美味しいね」「これ好きだったよね」といった声かけは、食事の時間を楽しくしてくれます。

家族と一緒に食べることで、安心感もアップ。

できるだけ一緒に食卓を囲めたらいいですよね。

食事は楽しい!という感覚、大切にしたいよね

一度に多くの料理を出さず、少しずつ出す

たくさんの料理が一度に出されると、どれを食べればいいのか迷ってしまうことも。

少しずつ出して、食べ終わったら次の料理を出すなど、工夫するとスムーズに食事が進みます。

出す方も大変なときはあるだろうから、できる範囲でやっていこう

食事中の表情や反応を観察して対応する

食事中の表情や反応をよく観察し、「食べづらそう」「飲み込みにくそう」と感じたら、食材の形状や食事のペースを調整しましょう。

小さな気配りで、本人が無理なく食事を楽しめるようになります。

ちょっとした仕草や表情を見逃さないようにしたいね

【まとめ】認知症の人の食事で家族が気をつけるべき注意点と対処法

認知症の方の食事は、少しの工夫で安全に楽しく続けられるようになります。

家族のサポートが、健康維持と生活の質の向上につながります。

ぜひ、今回紹介したポイントを活用してみてくださいね。

サポートする側の食の楽しみも忘れないでね!

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この記事を書いた人

地域密着型デイサービスを運営している株式会社OTOKAの「かいごスマイルフォーラム編集部」です。介護に関する複雑な情報や体験談(一次情報)をわかりやすい形でお届けします。

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