高齢者の住まいとして注目されているケアハウス。比較的自立した生活が可能な方に適した施設です。
具体的にはどんな施設なの?
他の介護施設とどう違うの?
わからないことも多いですよね。
- ケアハウスとは簡単にいうとどんな施設か
- ケアハウスの入居条件や費用
- ケアハウスと他の施設の違い
本記事は、厚生労働省のデータをもとに、簡単にわかりやすく解説します。
ケアハウスってどんな施設?というお悩みを解決できるよ
ケアハウスとはどんな施設?簡単に解説
ケアハウスはC型の軽費老人ホーム。高齢者が自立した生活を続けながら、安全かつ安心して暮らせる施設です。
介護が必要な場合も、一定のサポートが受けられる環境が整っています。
高齢者向けの自立支援型施設で2種類ある
高齢者さんの自立した生活をサポートする施設
- 自立した生活に不安がある高齢者さんが暮らす施設
- 一般型と介護型の2種類ある
ケアハウスは食事の提供や緊急時の対応といった生活支援サービスが含まれており、高齢者の自立した生活をサポートします。
さらに介護型は介護保険の「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設。
ケアハウス内で介護サービスを受けられるという特徴があります。
数は圧倒的に一般型のケアハウスが多いよ!
現在は軽費老人ホームの主流に
ケアハウスはC型!
軽費老人ホームは種類により違いがあります。
現在の主流は、C型であるケアハウスです。
- A型は食事提供あり
- B型は自炊で比較的自由に過ごす
A型とB型は特徴が上記のように分かれていました。
が、介護サービスへの需要の高まりで、より柔軟に対応できるC型が普及。
C型の軽費老人ホームであるケアハウスはA型とB型の利点を取り入れつつ、介護が必要な場合にも対応できる施設です。
時代に合わせて、高齢者さんが安心して過ごせる施設として生まれたんだね!
ケアハウスとはどんな施設?一般型と介護型の基本的なサービスと設備
ケアハウスは「一般型」と「介護型」の2種類で、提供されるサービスや設備に違いがあります。
一般型ケアハウスのサービス内容
サポートしてくれるスタッフの人員体制
職種 | 人数 |
---|---|
生活相談員 | 120:1 |
看護・介護 | 30:1 |
看護 | – |
栄養士 | 1以上 |
機能訓練指導員 | – |
介護支援専門員 | – |
サービス内容
- 食事の提供
- 清掃サービス
- 緊急時の対応
- 健康チェック
- 健康相談
- 季節のレクリエーションなど
一般型ケアハウスは比較的自立した高齢者が対象で、日常生活のサポートを中心に提供される施設。
居室はバリアフリー設計で、プライバシーが確保された個室が提供されるのが一般的です。
介護士さん・看護師さんは30人につき1人以上が確保されているんだね
介護型ケアハウスのサービス内容
サポートしてくれるスタッフの人員体制
職種 | 人数 |
---|---|
生活相談員 | 100:1 |
看護・介護 | 3:1 |
看護 | 30:1 |
栄養士 | – |
機能訓練指導員 | 1以上 |
介護支援専門員 | 計画作成1以上 |
サービス内容
- 日常生活の支援
- 介護スタッフによる24時間のケア
- 入浴や排泄の介助
- 季節のレクリエーション
- リハビリテーション など
介護型ケアハウスは介護が必要な高齢者を対象とした施設。
一般型に比べて手厚い介護サービスが提供されます。
医療機関との連携が強化されており、緊急時の対応や定期的な医療チェックが行われる体制も整っています。
介護士さん、看護師さんの数が多いね!
ケアハウスとはどんな施設?対象者と入居条件について
ケアハウスの対象者や入居条件についてまとめました。
対象者
一般型は健康上問題ない人、介護型は要介護1以上の人
ケアハウスの種類 | 入居対象者 |
---|---|
一般型 | 60歳以上の高齢者 自立した生活に不安がある 家族のサポートを受けるのが難しい |
介護型 | 60歳以上の高齢者 自立した生活に不安がある 家族のサポートを受けるのが難しい + 介護サービスが必要 ※要介護1以上が原則 |
ケアハウスの入居対象者は、基本的に自立した生活が送れる高齢者です。
軽度の介護が必要な場合でも対応が可能な方が対象となります。
入居対象者は上記の基準があるものの、施設により応相談なところもあるのが実情。
要介護度が高い利用者さんを受け入れている場合もあります。
詳しくは問い合わせてみるのが確実だね!
年齢や収入に基づく入居条件
ケアハウスは所得制限なし
入居条件の違い
項目 | 一般型 | 介護型 |
---|---|---|
年齢 | 60歳以上 | |
所得制限 | なし | |
自立度 | 健康上に問題ない 自立した生活に不安 | 要介護1以上 |
家族のサポート | 難しい |
入居条件は上記が原則で、施設により多少の違いがあります。
軽費老人ホームの中では、所得制限なく利用できることも特徴です。
介護が必要な場合の対応
一般型の場合
- 外部の介護サービス・看護サービスを利用
- 対応が難しくなれば退去の必要性が出てくる可能性あり
介護型の場合
- ケアハウス内の介護サービスが受けられる
- 対応が難しくなれば退去の必要性が出てくる可能性あり
必要に応じて他の介護施設への移行の検討が必要になることを理解しておきましょう。
ケアハウスとはどんな施設?費用・利用料金の目安
ケアハウスの利用料金の目安をまとめました。
一般型ケアハウスの費用
月額9万円〜15万円がめやす
- サービス利用料
- 生活費(食材・共有部分の光熱費)
- 管理費・家賃
- 一部施設は光熱費
介護型ケアハウスの費用
施設や介護度により異なる
- サービス利用料
- 生活費(食材・共有部分の光熱費)
- 管理費・家賃
- 一部施設は光熱費
- 介護保険サービス自己負担分
介護保険の適用で一部公費負担されるため、他の民間施設に比べては割安傾向です。
詳しいサービス内容は施設によっても変わるから気をつけてね!
ケアハウスとはどんな施設?他の介護施設との違いを比較
ケアハウスは他の介護施設とどう違うのでしょうか。
特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・サービス付き高齢者向け住宅と比較し、その違いを簡単に解説します。
特別養護老人ホームとの違い
要介護度が重い人が利用するのが特養
項目 | 特養 | ケアハウス ・一般型 ・介護型 |
---|---|---|
介護度 | 要介護3以上 | ・自立 ・要介護1以上 |
介護サービス | あり | ・外部サービス利用 ・あり |
医療ケア | あり | ・健康チェック中心 ・医療機関との連携強い |
食事 | あり | あり |
特別養護老人ホーム(特養)は要介護度が高く、常に介護が必要な高齢者が対象となる施設。
一方、ケアハウスは自立した生活が可能な方を主な対象としているため、利用者層に違いがあります。
また、特養は介護が前提となるため、ケアハウスよりも手厚い介護サービスが提供されるのが特徴です。
特養とケアハウスは、対象者が大きく違うね!
有料老人ホームとの違い
より幅広いサービスから選びたい人が利用するのが有料老人ホーム
項目 | 有料 老人ホーム | ケアハウス |
---|---|---|
種類 | ・健康型 ・住宅型 ・介護型 | ・一般型 ・介護型 |
費用 | ・比較的高め | ・比較的安い |
運営 | ・民間施設 | ・公的施設 |
有料老人ホームとケアハウスの1番の違いは運営元が民間か公的かということ。
民間企業である有料老人ホームは施設数も多く、サービス内容も幅広い点が特徴です。
受けたいサービス内容で幅広い中から選ぶなら有料老人ホーム!
でも、費用が高くなりやすいのがデメリットかな
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)との違い
より自由度が高い「住まい」を求める人が利用するのがサ高住
項目 | サ高住 | ケアハウス |
---|---|---|
種類 | ・一般型 ・介護型 | ・一般型 ・介護型 |
費用 | ・比較的高め | ・比較的安い |
運営 | ・民間施設 | ・公的施設 |
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)はケアハウスと似た性質の施設。
自立した生活が可能な高齢者が対象で、バリアフリー設計の住居と生活支援サービスが提供されます。
ケアハウスと違いは自由度の高さ。見守り・安否確認がある高齢者向けの賃貸住宅といった要素が強め。
サ高住は民間が運営することが多く、施設によってサービス内容や費用が大きく変わる点も特徴です。
サ高住は施設によって食事サービスがないところもあるよ
ケアハウスの入居までの流れ
ケアハウスまでの入居の流れをまとめました。
施設により異なる
- 空きがない場合は待機期間あり
- 契約時は保証人も一緒に手続き
空きがないと入居まで待機期間があるよ
気になったら、早めに行動しておきたいね!
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