OTOKAのエピソード

エピソード

OTOKAの介護サービスは、
病気や身体の痛み、不自由さだけに向き合うのではなく、
その人らしく過ごせる“これから”を、いっしょに見つけていくものです。

「やってみたい」「できたらいいな」――
そんな想いを大切に、目標に向かって、
介護をはじめ、看護やリハビリを重ねていきます。

一つの目標が叶ったら、また次の目標へ。
その積み重ねが、日々を少しずつ前へ進めてくれると、私たちは信じています。

関わるなかで生まれた、
心がほっとあたたかくなるような出来事を、
ここで少しだけご紹介します。

ある日のこと。

利用者さんが玄関で靴を履こうとしていると、そばにいた別の利用者さんが、自然と靴を手に取り、差し出してくれました。

「ありがとうね」と笑顔が交わされるその瞬間、私たちスタッフはただ見守ることしかできませんでしたが、胸の奥がじんわり温かくなるのを感じました。

誰かのことを思って動くやさしさは、教えるものではなく、日々のふれあいの中で自然と芽生えていくものなのだと、あらためて気付かされました。

Episode #01 気づいた優しさ

初めての利用日に、少し緊張気味だったAさん。

お昼ごはんのあと、となりに座っていたBさんが「一緒に塗り絵しない?」と声をかけてくれました。

最初は戸惑っていたAさんも、少しずつ笑顔がこぼれ、気がつけば夢中で色を塗っていました。

「また明日も来るね」

そのひと言に、スタッフも思わず顔を見合わせ、胸がいっぱいになりました。
ここでは、年齢も過去も関係なく、新しい友だちができる。そんな瞬間が、今日もどこかで生まれています。

Episode #02 あたらしい友だち

リハビリに取り組むCさんは、最初のころ「もう歩けなくてもいいよ」と笑って言っていました。

でも、毎日少しずつ「今日も一歩、明日はもう一歩」と声をかけながら、スタッフと一緒に歩いていくうちに、ある日ふと、「ここまで来れたね」とCさんの口からこぼれたのです。

その瞬間、スタッフの目にも涙が浮かびました。
一人ではくじけそうな道も、誰かと歩けば前に進める。

その歩幅に合わせて、一緒に笑い、一緒に悩みながら、今日も“ともに”歩いています。

Episode #03 二人三脚でともに

「生姜はね、風邪ひきそうなときにすりおろして、あったかいお茶に入れるといいんだよ」

ある冬の日、体調を気にしていたスタッフに、利用者のDさんが教えてくれた言葉です。

それだけでなく、布団の干し方から、お米の炊き方まで。

Dさんの話には、昔から受け継がれてきた暮らしの知恵がたくさん詰まっていました。
私たちが何気なく過ごしている毎日の中にも、学べることがたくさんある。

“教える側”と“教わる側”は、きっとその時々で入れ替わるのだと気付かされる時間でした。

Episode #04 おばあちゃんの知恵袋